Home > Workshop > フィルム現像編-その3 「現像作業」



フイルムを巻くのは上手になりましたか?
それでは大変お待たせしました、いよいよ現像を始めましょう 。
でもその前に当日の準備です。


先ず暗室のなかで巻いたフイルムをタンクの中へ入れてタンクのフタをきっちりと閉めます。
ただしあまりきつく閉めると後で開かなくなることがありますのでホドホドに。
もちろんここからは明るいところでの作業です。
次に、一番大きなメジャーカップに22℃の水をつくりましょう。
ただし温度はそれほど神経質にならずにだいたい20~22℃位で、22℃以上にならないように気をつける位で良いです。
その水を二つの1000ccメジャーカップに500ccづついれます。
ひとつは前浴用もうひとつは停止液用です。
停止液用のメジャーカップには酢酸を容器のキャップに半分程を注ぎ良く撹拌して下さい。
三つ目の1000ccメジャーカップには、溶いておいた定着液をやはり500cc入れます。
液温はあまり神経質にならずに寒くない部屋の室温位でよしとします。
四つ目の1000ccメジャーカップには現像液を作ります。
まずD-76の原液を250cc注ぎその液温を計り22℃より低ければお湯を加え、高くなれば水を加え、様子を見ながら500ccにします。
現像液の液温は少しだけ慎重になって下さい。
プラスマイナス1℃位と考えて、でも神経質になりすぎるといつまでたっても液温を計ってばかりで現像をはじめられませんホドホドにしましょう。
さてこれで四つのメジャーカップの用意が出来ました。
これを水・現像液・停止液・定着液の順で並べます。
言い忘れましたが四つのメジャーカップにはそれぞれ液の名前を書いておくと間違いを防ぐことができます。
ケイタイもテレビもステレオもスイッチオフ。集中!


▲フイルムをタンクの中へ入れる
▲タンクのフタをきっちりと閉める
▲四つのカップを順番にならべる

それでは始めましょう。
時計の用意は良いですか?
初めに水を注ぎ入れます。
そしてタンクの真ん中に有る茶色の軸を反時計方向にグルグルと回して撹拌します。
現像をするときの撹拌の感じをこのときにつかみましょう。5秒回転させて10秒位で自然に回転が止まるぐらいの勢いで回します。
これを30秒に1回繰り返します。
だいたい5,6回つまり3分位過ぎたところで水を捨てます。
ただしこの時の3分はフイルムに水をなじませるためですので厳密に考えなくて良いです。
それから水を捨てる時ですが、そのままタンクを傾けると排水される構造になっていますので決してフタを開けないようにしてください。
▲水を注ぎ入れる
▲軸を反時計方向に回して撹拌する
▲水を捨てる



次にいよいよ現像液を注ぎます。
ここからは時間をしっかり守りましょう。
秒針が0から現像液を注ぎ入れ10秒位で注ぎ終わり、すぐに撹拌を始めます。
最初の1分間は連続して回転させます。
1分後からは30秒に1回の割合で5秒撹拌を繰り返し8分30秒の撹拌が終わり、8分50秒で現像液を捨て始めます。
9分になったところで今度は停止液を注ぎ入れます。
全部注ぎ終わったらまた撹拌をはじめ30秒連続で回転させ1分後停止液を捨てます。
ものの本には停止は30秒と書いてありますが1分にした方がトラブルが少ない様に思います。
ここまで来れば一安心、後は定着液を注ぎ入れ30秒に1回5秒撹拌して指定の時間まで続けます。
定着時間は使用するメーカーによって色々ですので定着剤のパッケージ等に書いてある情報を良く読んでそれに従って下さい。
さて定着液に入ったフイルムは何時になったら明るいところで見ることが出来るのでしょうか?
実は割と早いんです。
定着液を注ぎ終わってから2分もすればOKですタンクのフタを開けてみましょう。
そこにはあなたが現像したフイルムが静かに眠っています。結構感動モノですよ。


定着時間が終わったら定着液を捨てずに元の定着液のポリビンへ戻します。
そしてそのポリビンに正の字の一本線を書いておきます。
こうして指定の本数まで繰り返し使用します。
定着が終わったタンクへは水を注ぎ適当に撹拌をしておきます。
その間に水洗促進剤を作ります。
もちろん現像を始める前に用意してもよいですが、その水洗促進剤をザット水洗して水を捨てたタンクへ注ぎ入れ、定着の時と同じ様に撹拌して3分後にはそれを捨てます。
ここまで来たら後は水洗だけです蛇口から水がチョロチョロ出るくらいにしてタンクの真ん中の軸のあたりへ注いでおき時々撹拌をします。
また5分に1回はタンクの水を全部捨てて下さい。
水洗促進剤を使用したときは水洗時間は10分位と書いてありますが、やはり30分は水洗したほうが良いでしょう。
水洗をしている間にスポンジを良く洗って、キチット絞っておきましょう。
ただしこのスポンジはタオルを絞るように絞りますと千切れてしまいますので、手で握るようにして水分を切って下さい。


▲撹拌は一定の速度を保ちましょう

現像
・最初の1分は連続撹拌
・1分後からは30秒ごとに1回、5秒撹拌

停止
・最初の30秒連続撹拌

定着
・最初の10秒連続撹拌
・10秒後からは30秒ごとに1回、5秒撹拌


水洗が終わったら、フイルムの端にクリップを付けて少し高いところ、たとえば鴨居のあたりにひっかけてフイルムをぶら下げ、スポンジでサンドイッチしてゆっくりと上から下へ水分をふき取り、フイルムの下の端にもクリップを付けてお終い。
あとは乾燥を待ちましょう。

次回はフィニッシュワークと現像のまとめです。
また何か質問が有れば質問箱(暗室相談コーナー)へどうぞ。