Home > Workshop > フィルム現像編-その2 「現像準備」


現像の準備 機材は全部そろいましたか? それではいよいよ現像、と行きたいところですがまだまだ 先ずは準備です。この準備作業は最低でも1日前に行って 下さい。定着液や現像液は溶いてすぐに使ってはいけません。安定させるため寝かせましょう。

まずは定着液です。
購入された薬品の袋に溶き方が書いてあると思いますが大事な事は水の温度です。
定着液は溶けるときに熱を吸い取ります(吸熱反応と言います)。つまり水温が下がってしまうんです。
そうなると溶けにくくなってしまいますので指定の温度より5度位 高めにして溶いて下さい。
ちなみに私なぞは大変いいかげんで、ヌルーイお湯くらいにして溶いています。
ただしあまり熱くしすぎると硫黄分が浮いてきますので気をつけましょう。
きれいに溶けたら2000ccのポリビンへ移し、溶いた日付を書いたシールを貼っておきます。
次に現像液です。T-MAXデベロッパーを使う場合は現像直前に溶いて良いのですが、D-76の場合はやはり事前に溶いておきましょう。 溶き方は袋に書いてあります。定着液の時と同じ様に水温は少し高めにして少しづづサラサラと、良く撹拌しながら全部の薬品を投入します。その後もヨーク撹拌しますここで手抜きをしますと溶け残る薬品が出てしまい後で大変苦労しますのでガンバッテ下さい。 少し詳しく言いますと、現像液はアルカリ性なのですが現像主薬はアルカリ性の液体には溶けにくいのです。ですから薬品は一気に溶いてしまわなければいけません。 テレビを消し、ケイタイを切り、パソコンを落とし集中しましょう。 きれいに溶けましたか?ではジャバラタンクヘ移し空気が入らない様にギリギリのところでキャップを閉め、溶いた日付を書いたシールを貼りましょう。

イヨイヨ現像です。でもその前に・・・・ リールにフィルムを巻く練習です。 大変もったいないのですが未露光のフィルムを1本犠牲にして下さい。

さてタンクのパッケージをあけましたか?フタをあけるとリールが入っていますね。そのリールに紙がはさんであると思いますがその紙をヨーク見て下さい。フイルムの端の部分の形をしていますね。つまりリールへフイルムを巻くときの始めの状態がこれなのです。その紙は金属のバネの板に針が付いたストッパーで留まっていますので、そのストッパーを指で押して針を持ち上げて紙を抜きます。
そしてまずフィルムをパトローネオープナーを使ってパトローネから出します。
それを右手にそしてリールは左手に持ち右手の人さし指をフィルムの端に添えるようにして先程のフィルムストッパーへ差し込みます。その時はもちろん左手の親指でストッパーを押して針を上げておきます。フィルムの端がストッパーの奥まで入ったら持ち上がっている針をフィルムにささるように指で押し付けます。
これでフィルムはリールに固定されました。
後はゆっくり右回りにフィルムを溝に入るように巻いてゆきます。
初めは上手く巻けないかもしれませんが何度も練習して下さい。
そのうちうまくなります。
そうしたら今度は目をつぶって巻いてみましょう。
これも出来るようになれば合格!!!
ちなみに、上手く巻けたかどうかは巻き終わったリールを軽く振ってみてカタカタとフィルムがリールの中で遊んでいる音がすればオーケーです。
この音を含めて練習してみましょう。
僕たちプロですと1本巻くのに10秒から15秒で出来るのですが、皆さんは早く巻く必要はありません。
1時間かけても間違いなく巻けるほうが大事ですので、そのつもりでユックリユックリ巻きましょう。
そうは言っても、僕の経験ではどんなに不器用な人でもある程度練習すれば1分位では巻けるようになります。
それくらいの難しさなのです。
つまりそんなに難しくはないのです。
要は慣れです。
せっかく犠牲にしたフィルムのためにもフィルムがボロボロになるまでやってみましょう。
この部分は文章で説明するには限界がありますので、写真を見て下さい。
写真ではあまり良く解らないかもしれませんが、巻き終わったフィルムがチャント溝に入っているのに、上の方がグニャグニャになっている場合がありますが心配しなくて良いです。
チャント溝に入っていればダイジョウブ!
そのまま水に入れて見て下さい。
きれいになるはずです。
▲フィルムを溝に入るように巻く
▲巻終わったら軸を取る
▲ストッパーで巻終わりを固定する


これで前日までの準備はオシマイ。
ここまでくると次にフィルムを巻く暗室をどうするかと言う問題が出てきます。それは押し入れです。 現像をするのは出来れば夜にすると良いですね。まず、フトンを出す。そしてその空いたスペースを利用しましょう。部屋の電気を消して押し入れの扉を閉めるとほぼ大丈夫。心配ならそのまま5分くらいジーっとしていましょう。目が慣れてくると、扉のすき間がボーっと明るく見えたりすると思いますが、その程度なら大丈夫です。直接光が差し込んでいないかぎりはOKと思って好いです。もちろんダークバッグを持っている方は、それでも好いです。

前置が長くなってしまいましたが次回はイヨイヨ本当に現像をはじめましょう。