Home > Members > Nobuyasu Teraya


■ 略歴
1951年 北海道生まれ
1975年 「(株)ライトパブリシティ写真部」に入社
1982年 佐藤有三氏に師事し、「ラボシャラク」に参加
1989年 「グレインハウスを設立」現在に至る


■ 仕事について一言
それが何時のことだったのか良く覚えていないのですが、僕の父は写真が好きだったらしく、よくお座敷暗室でプリントをしていました。
もっともその当時は相当な田舎に住んでいたので写真を見たいと思えば自家処理するしかなくシブシブだったのかもしれません。
何れにしろ僕の身辺には酢酸の匂いが時々漂っていました。

ある夜子供だった僕がなぜか起きていて父のプリント作業を見ていました。その時目にした白いバットの中の印画紙に(赤い光のなかで)ジワーっと画像が出てくる映像が忘れられません。
考えてみるとこれが僕の写真に関する原体験だったようです。

ウソの様なホントの話、結局その原体験に引っ張られるように写 真少年となりなおかつ写真の学校へ入り、あれよあれよと言う間に暗室マン(昔はそう呼ばれたのです)として就職し勢いのままにフリーになり気がついてみるとプリンターと呼ばれるようになっていました。
そんなわけでほとんどプリンターって何だろうとか写真って何だろうなんて考えずにズーっと写 真に携わって来たのですが、このところのいわゆるデジタルの波に洗われ絶滅危惧職種などと言われはじめてやっとチョットものごとを考えるようになりました。

日本では写真をやる場合当然のように(ほとんど神話のように)自分で撮影したものは自分で現像プリントをしなければいけないと言われました。
それはそれでとても正しいと思いますが、でもそれではチョット片手落ちじゃないかなとも思うのです。
と言うのも写真は大好きでも暗室を持つことができない人(これが結構お金がかかるんですネ)、忙しくて暗室作業をしている時間の無い人(こういう人も結構多いですネ)、暗室作業が好きになれない人(これもまた結構多いんですネ)、等の人は写 真を表現手段として使っていけないと言うことになりかねません。
それでは写真全体に広がりが出て来ないのではないでしょうか。
チームワークで写真を創り上げてゆくと言う方法論も有って良いのではないでしょうか。
もちろん写真は撮影した人のものです。
その人とコミュケーションを取りつつより美しくよりカッコ良くより気に入った写 真にする、そんな世界も有ってよいのではないでしょうか。
もちろん自分で現像プリントをする人も自分だけの世界にとどまらずたまには他人にやらせて見るのも一興かと。

そのために僕等がいるのですから一緒に写真を創り上げる喜びを分かち合いたいものだな、なんて考えている今日この頃です。



■写真家としての作品

(c)Nobuyasu Teraya

 

■ 最近の仕事

ホンマタカシ写真集 「東京の子供」
発行:リトル・モア
(この写真集の発行を記念して開催された写真展のプリントを担当)

大森克己 POSTCARD 写真集
発行:ピエ・ブックス

 

(c)Katsumi Omori


中村和嘉 写真集 「還の椅子」
発行:叢文社