Home > Interview > "Printer in Wonderland" 第一回


このコラムでは毎回メンバーの暗室にお邪魔してお話を伺いそれをリポートしていこうと思っています。技術的な事や写真感を、というよりも「突撃!お宅の〜」のような感じで世間話から皆さんの人となりをお伝えするつもりです。タイトルは「新日本暗室紀行」とか「わが心の暗室」とか「暗室お邪魔します」とかいろいろ考えたのですが、暗室よりもプリンター自身にスポットを当てるという事と暗室を遊び場や不思議の国と見立てるというニュアンスを込めてPrinter in Wonderlandとしました。

まずは第一回目という事で私自身の事から始めたいと思います。築35年木造2階建て、阪神淡路大地震被災者からは一発で無くなるよ、というお墨付きの1階部分の6畳間を改造した所が私の暗室です。
ここを構えて10年余り、とにかく物が溢れています。自宅を兼ねている為、仕事場としての緊張感は元々希薄なのですが、本は山積み、一番に目に着く所にはレコードが構え、1000枚を越えるCDは香港の不法建築よろしく高い所から突き出しています。故に使用できるスペースは相当限られていて獣道状態、それでも全暗で歩けるのだから慣れというのは凄いもの。そしてなによりも写真にあるようなものが至るところに置いてあって、ふとした時に目が遭うようになっています。
数年前から暗室で溜め息をつくことが増えてきて、ほんの気休めに目につくところに置いたら結構良いのですね、これが。それぞれ役割みたいなものもあってアトムからは「真面 目にやりなさいよ」と、目玉親父からは「脱力」、ねずみ男からは「狡さ」みたいなものを思い起こしたりして。ゴジラやバルタン星人なんかもありますがこちらはルックスが強過ぎてどちらかというとお札のようなかんじですね。もちろん商売繁昌の神様として、鳥の市の熊手の隣にはカネゴンが奉ってありますよ。

 

(c)Takeshi Nonoshita